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正規表現(初級編)のまとめ

  

正規表現(初級編)のまとめ

この小節では、正規表現の初歩的な内容について説明しました。 この記事では、その内容についておさらいします。

位置を表す正規表現

正規表現では、行頭や行末、また、語頭や語末を表すことができます。

正規表現 意味
^
(キャレット)
行頭を表す
$
(ドル記号)
行末を表す
\<
(円マーク・小なり)
語頭を表す
\>
(円マーク・大なり)
語末を表す
  
\(円マーク) は日本のみで使われています。
  
\(円マーク) は英語環境での \(バックスラッシュ) のことです。

1文字を表す正規表現

正規表現では、任意の1文字や指定範囲内の1文字を表すことができます。

正規表現 意味
.
(ピリオド)
任意の1文字を表す
[a-zA-Z] 英字の1文字
[0-9] 数字の1文字
[0-9A-Za-z] 英数字の1文字
[a-z] 英小文字の1文字
[A-Z] 英大文字の1文字

繰り返しを表す正規表現

正規表現では、繰り返しを表すことができます。 繰り返しの回数は、回数を直接指定することも範囲で指定することもできます。

正規表現 意味
*
(アスタリスク)
直前の文字の0回以上の繰り返しを表す
\{<n>\}
(円マーク・波括弧)
直前の文字の<n>回の繰り返しを表す
\{<n>,<m>\}
(円マーク・波括弧)
直前の文字の<n>回以上<m>回以下の繰り返しを表す

エスケープ処理

正規表現では、\(円マーク)を前に付けることで、メタ文字の特別な意味を打ち消すことができます。

正規表現 意味
\
(円マーク)
直後のメタ文字の特別な意味を打ち消す
\^
(キャレット)
^(キャレット) そのものを表す
\$
(ドル記号)
$(ドル記号) そのものを表す
\.
(ピリオド)
.(ピリオド) そのものを表す
\*
(アスタリスク)
*(アスタリスク) そのものを表す
\[
(左角括弧)
[(左角括弧) そのものを表す
\]
(右角括弧)
](右角括弧) そのものを表す
\/
(スラッシュ)
/(スラッシュ) そのものを表す
\~
(チルダ記号)
~(チルダ記号) そのものを表す
\\
(円マーク)
\(円マーク) そのものを表す
  

検索や置換で使える

正規表現は、検索や置換で使えると説明しました。 検索での正規表現の利用例はいくつか説明しましたが、置換についてはまだ説明していません。

ここで、置換での正規表現の利用例を紹介しておきます。 なお、ここでの『置換』とは、exコマンドのsコマンドのことであり、viコマンドのsコマンドのことではありません

ここでは、全行を対象に行末に、"。"(句点) を追加する例を紹介します。 行末は正規表現では、メタ文字 $(ドル記号) で表現されますから、$(ドル記号) を "。"(句点) に置換すればよいということになります。

具体的には、

:%s/$/。/<Enter>

とすることで、全行の行末に "。"(句点) を追加することができます。

  

まとめ

正規表現で、体系的な検索や置換を行うことができます。

 
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