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短縮入力

  

短縮入力でキー入力の数を減らす

この記事では、短縮入力について説明します。

短縮入力は、長いテキストを短縮された単語で入力できるようにするための機能です。 短縮入力を使えば、長いテキストや間違いやすいテキストでも簡単に入力することができます。

なお、この記事では以下のテキストを例に操作を説明します

  1. 開発担当者 : <ここを置換>
 

短縮入力を登録する方法

短縮入力では、短縮された単語をテキストに展開することができますが、短縮形と展開テキストの対応は利用者があらかじめ登録しておく必要があります

短縮入力を登録するには、abbreviate コマンド(exコマンド)を使います

  
abbreviate コマンド(exコマンド)は省略して ab と記述することができます。

abbreviate コマンドは、設定ファイルに記述することも、起動中のviエディタ上でexコマンドとして実行することもできます

abbreviate コマンド(exコマンド)は、

:ab <短縮形> <展開後テキスト>

と実行します。 <短縮形>が入力されると、<展開後テキスト>に展開されます。

  
設定ファイル( .exrc や .vimrc や _vimrc )に記述する場合には先頭の :(コロン) は付けません。
  
設定ファイル( .exrc や .vimrc や _vimrc )に記述する場合は ab _024_ 山田一郎 のように記述します。

短縮入力を削除する方法

短縮入力を削除するには、unabbreviate コマンド(exコマンド)を使います

  
unabbreviate コマンド(exコマンド)は省略して unab と記述することができます。

unabbreviate コマンド(exコマンド)は、

unab <短縮形>

と実行します。

登録されている短縮入力の一覧を表示する方法

登録されている短縮入力の一覧を表示するには、abbreviate コマンド(exコマンド)を引数無しで実行します。 abbreviate コマンド(exコマンド)を引数無しで実行すると、登録されている短縮入力の一覧が表示されます。

abbreviate コマンド(exコマンド)を引数無しで、

:ab

と実行することで、短縮入力の一覧が表示されます。

短縮入力の使用例

実際に、短縮入力を使用してみましょう。 ここでは、従業員の氏名に、従業員番号を含んだ短縮形を割り当てる例を紹介します

登録する短縮入力は以下とします。

短縮形 展開後テキスト
_024_ 山田一郎

"_024_" と入力すると "山田一郎" と展開されるようにします。

文字カーソルは文書の先頭行の9文字目にある
文字カーソルは文書の先頭行の9文字目にある

上図のように文字カーソルは文書の先頭行の9文字目にあると仮定して説明を始めます

まずは、短縮入力を登録します。

キーボードから :ab _024_ 山田一郎<Enter> を入力してください。

:ab _024_ 山田一郎<Enter>
短縮入力が登録される
短縮入力が登録される

上図のように短縮入力が登録されます(見た目の変化はありません)。

では、短縮入力登録した _024_ 短縮形を使用しましょう。 文書中の <ここを置換> を "山田一郎" に置換します。

では、キーボードから c$ を入力してください。

c$
行末までが変更中の状態になる
行末までが変更中の状態になる

上図のように行末までが変更中の状態になりました

続けて、"山田一郎" を入力します。 ただし、"山田一郎" そのままを入力せずに短縮形の _024_ から展開しましょう。

キーボードから _024_ を入力してください。

_024_
文字カーソルの後ろの空白の連続が削除される
文字カーソルの後ろの空白の連続が削除される

上図のように_024_が入力されます。 ただし、展開はされていません。

なぜなら、短縮形が展開されるのは、短縮形が単語として入力された時点だからです。 つまり、現時点では _024_ と入力されていますが、最終的に _024_999_ のように入力されるかも知れないからです。

では、ここで入力を終えましょう。 キーボードから Escキー を入力してください。

<Esc>
_024_ が 山田一郎 に展開される
_024_ が 山田一郎 に展開される

上図のように"_024_" が "山田一郎" に展開されました

入力を終えたことで _024_ が単語として認識されたため、短縮形がテキストに展開されました。

では、元に戻しましょう。 キーボードから u を入力してください。

u
取り消し
取り消し

上図のように元に戻ります

では、再度、_024_ を展開してみましょう。 今度は別の方法で展開します。

では、キーボードから c$ を入力してください。

c$
行末までが変更中の状態になる
行末までが変更中の状態になる

上図のように行末までが変更中の状態になりました

キーボードから _024_ を入力してください。

_024_
文字カーソルの後ろの空白の連続が削除される
文字カーソルの後ろの空白の連続が削除される

上図のように_024_が入力されますが、やはり展開はされていません

では、ここで空白を入れてみましょう。 キーボードから <Space> を入力してください。

<Space>
_024_ が 山田一郎 に展開される
_024_ が 山田一郎 に展開される

上図のように"_024_" が "山田一郎" に展開されます。 空白を入れたことで _024_ が単語として認識されたためです。

  
空白でなく ,(カンマ) や :(コロン) などの記号でも展開されます。
  
単語の区切りとみなされる文字であれば展開されます。

では、ここで入力を終えましょう。 キーボードから Escキー を入力してください。

<Esc>
<ここを置換> が 山田一郎 に置換される
<ここを置換> が 山田一郎 に置換される

上図のように"<ここを置換>" が "山田一郎" に置換されました

最後に、_024_ の短縮入力を削除しましょう。

キーボードから :unab _024_<Enter> を入力してください。

:unab _024_<Enter>
短縮入力が削除される
短縮入力が削除される

上図のように短縮入力が削除されます(見た目の変化はありません)。

このように、テキストを短縮された短い単語で入力することができます。

テキストを展開させる様々な方法

今回の例では、短縮形を展開する方法をいくつか紹介しました。 入力モードで短縮形のみを入力する方法、短縮形の後ろに空白や記号を入れて単語と認識させる方法の2通りを説明しました。

しかし、これ以外にも、短縮形を展開させる方法・展開させない方法がありますので、以下に掲載します。

展開させる方法 説明
CTRL + [ 入力モード中でCTRL + [ を押すと、その時点で短縮形が強制的に展開されます
展開させない方法 説明
CTRL + C 入力モード中でCTRL + C を押すと、短縮形が展開せずにコマンドモードに戻ります
  
  

まとめ

短縮入力を使うことで、長いテキストや間違いやすいテキストでも簡単に入力することができます。

abbreviate コマンド(exコマンド)で短縮入力を登録し、unabbreviate コマンド(exコマンド)で短縮入力を削除することができます。

なお、abbreviate コマンド(exコマンド)を引数無しで実行すると、短縮入力の一覧が表示されます。

コマンド 説明
:abbreviate <短縮形> <展開後テキスト> 短縮形と展開後テキストの短縮入力を登録する
:unabbreviate <短縮形> 短縮形の短縮入力を削除する
:abbreviate 短縮入力の一覧を表示する
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