トップ > 簡単な文書の作成 >
ファイルへ保存する

  

文書をファイルへ保存する

テキストの入力が終わりましたので、ここでいったんファイルへ保存しましょう。

なお、ここで使用する命令は、ラインエディタであるexエディタの命令、つまり『exコマンド』です。 すでに説明したように、viエディタには『viコマンド』と『exコマンド』がありますが、ファイルへの保存は、exコマンドにしかありません

  
変更を保存して終了する命令や変更を破棄して終了する命令はviコマンドにも用意されています。
  
しかし、保存のみの命令(保存後も終了せずに編集を継続する命令)はviコマンドにはありません。

exコマンドの入力

exコマンドは、コマンドモードで実行します。 前の記事で、コマンドモードへ切り替えを行いました。 よって、現在はコマンドモードですので、モードを切り替える必要はありません

では、exコマンドを実行してみましょう。 exコマンドの入力を開始するには :(コロン) コマンドを使います。

 

キーボードから : を入力してください。

:
:でexコマンド入力へ
:でexコマンド入力へ

上図のように最下行に :(コロン) が表示され、その後ろに文字カーソルが移動しています。 『最下行は、情報欄であると』と以前に説明しましたが、最下行はexコマンドを入力する場所でもあります

続いて、実行したいexコマンドを入力します。 ファイルへ保存するのは write コマンド(exコマンド)です。

  
write コマンド(exコマンド)は省略して w と記述することができます。
 

では、キーボードから w を入力してください。

w
w コマンドを入力
w コマンドを入力

上図のように w と入力します。

なお、この段階では、まだexコマンドは実行されていません。 exコマンドは、viコマンドとは違いEnterを押して確定しなければ実行されません

この他に入力するものはありませんので、これで確定します。 キーボードから <Enter> を入力してください。

<Enter>
保存結果
保存結果

上図のように最下行のexコマンド入力欄が消えます。 また、最下行は情報欄に戻っており、いくつかの情報が表示されています。

情報欄の内容は、文書の編集開始時に表示されていた項目とほとんど変わりませんが、最後に "書込み" と追加されています。 これは、ファイルが無事に保存されたことを表しています

また、行数や文字数には、保存した文書の行数と文字数が表示されています。

  
  

まとめ

:(コロン) コマンドでexコマンドの入力が開始されます。 exコマンドは、入力後にEnterキーを押して確定することで、初めて実行されます。

write コマンド(exコマンド)で、編集中の文書をファイルへ保存します。

コマンド 説明
:
(コロン)
exコマンドの入力を開始する
(入力を終えたらEnterキーで確定する)
:w 文書を保存する
 
メニュー