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単語単位で移動

  

単語単位で移動

この記事では、文字カーソルを単語単位で移動する方法を学びます。

単語とは、空白や記号で区切られた文字の集まりのことです。 例えば、"vi is a text editor." というテキストであれば、

  1. vi
  2. is
  3. a
  4. text
  5. editor
  6. .(ピリオド)

の6つの単語に分けられます。

日本語での単語の区切りについて

日本語での単語の区切りは、viエディタの種類によります。 オリジナルのviエディタ、Vim、その他のvi互換エディタによって扱いが全く異なります。

オリジナルのviエディタでの日本語での単語の区切りは...覚えていません。 すいません。

Vimでは、連続する同じ字種の文字の集まりを単語とみなします。 例えば、"viエディタはテキストエディタです。" という和文であれば、

  1. vi
  2. エディタ
  3. テキストエディタ
  4. です
  5. 。(句点)

の6単語になります。

単語単位での文字カーソルの移動

では、単語単位での文字カーソルの移動を練習してみましょう。

次の単語の先頭への文字カーソルの移動

まずは次の単語の先頭へ移動してみましょう。 コマンドモードでなければ、コマンドモードに切り替えてください

初めに、文字カーソルを、2行目の "an" の "a"の位置へ移動しておきましょう。

文字カーソルは2行目の an の a の位置にある
文字カーソルは2行目の an の a の位置にある

上図のように2行目の "an" の "a" の位置へ移動してください。

"an" の "a" の位置へ移動したら、次の単語の先頭に移動してみます。 次の単語の先頭への移動は、w コマンドを使います。

 
  
w コマンドは "Word" から連想して覚えましょう。

キーボードから w を入力してください。

w
次の単語の先頭へ移動する
次の単語の先頭へ移動する

上図のように文字カーソルが次の単語の先頭に移動します

続いて、文字カーソルを前の単語の先頭へ移動してみましょう。 つまり、結果として元の位置に戻ることになります。 前の単語の先頭への移動は、b コマンドです。

 
  
b コマンドは "Back word" から連想して覚えましょう。

キーボードから b を入力してください。

b
前の単語の先頭へ移動する
前の単語の先頭へ移動する

上図のように文字カーソルが前の単語の先頭に戻ります

ではここで、もう一度 w コマンドを実行してみましょう。

キーボードから w を入力してください。

w
次の単語の先頭へ移動する
次の単語の先頭へ移動する

上図のように文字カーソルが次の単語の先頭に移動します

さらに次の単語の先頭に移動してみましょう。

キーボードから w を入力してください。

w
ハイフンの後ろへ移動する
ハイフンの後ろへ移動する

上図のように文字カーソルは、"pangram" には移動せず "-"(ハイフン) の位置に移動しています。 これは、記号が単語の区切りとして認識されるためです。

では、いったん "English" の "E" の位置まで戻りましょう。

キーボードから b を入力してください。

b
文字カーソルは2行目の English の E の位置にある
文字カーソルは2行目の English の E の位置にある

上図のように文字カーソルが "English" の "E" の位置に移動します

空白を区切りとした単語単位での文字カーソルの移動

次に、空白を区切りとした単語単位の移動を練習しましょう。 つまり、記号を無視した、空白のみを区切りとした移動です。

文字カーソルは2行目の English の E の位置にある
文字カーソルは2行目の English の E の位置にある

上図のように2行目の "English" の "E" の位置へ移動してください。

W(大文字) コマンドを使えば、空白を単語の区切りとして、文字カーソルを移動させることができます

 

キーボードから W を入力してください。

W
空白を区切りとして次の単語の先頭へ移動する
空白を区切りとして次の単語の先頭へ移動する

上図のように文字カーソルが "pangram" の "p" の位置まで移動します。 これは、記号が単語の区切りとして認識されなかったためです。

続いて、同じように空白を区切りとして、文字カーソルを前の単語の先頭へ移動してみましょう。 読者のみなさんの予想通り、B コマンドです。

 

キーボードから B を入力してください。

B
空白を区切りとして前の単語の先頭へ移動する
空白を区切りとして前の単語の先頭へ移動する

上図のように文字カーソルが前の単語の先頭に戻ります。 狙い通り に "-"(ハイフン) を飛ばして移動しました。

  

単語の末尾への移動

この記事では、単語の単位での移動について説明しました。 w コマンドや W(大文字) コマンドでは次の単語の先頭へ、b コマンドや B(大文字) コマンドでは前の単語の先頭へ移動することができることを説明しました。

実は、単語の先頭だけではなく単語の末尾にも移動することができます。 続いて、それらのコマンドについて説明します。

次の単語の末尾への移動は、e コマンドを使います。

 
  
e コマンドは "End of Word" から連想して覚えましょう。

みなさんの予想通り、E(大文字) コマンドを使えば、空白を単語の区切りとして、文字カーソルを移動させることができます

 

オリジナルのviエディタでは使えませんが、Vimでは前の単語の末尾へも移動することができます。

前の単語の末尾への移動は、ge コマンドです。

 

gE(大文字) コマンドを使えば、空白を単語の区切りとして、文字カーソルを移動させることができます

 
  

まとめ

w コマンドで文字カーソルが次の単語の先頭へ移動します。 同様に b コマンドで文字カーソルが前の単語の先頭へ移動します。

W(大文字) コマンドでは、空白を区切りとして文字カーソルが次の単語の先頭へ移動します。 同様にB(大文字) コマンドでは、空白を区切りとして文字カーソルが前の単語の先頭へ移動します。

コマンド 説明
w 次の単語の先頭に移動する
(空白や記号が区切りとなる)
W
(大文字)
次の単語の先頭に移動する
(空白が区切りとなる)
b 前の単語の先頭に移動する
(空白や記号が区切りとなる)
B
(大文字)
前の単語の先頭に移動する
(空白が区切りとなる)
e 次の単語の末尾に移動する
(空白や記号が区切りとなる)
E
(大文字)
次の単語の末尾に移動する
(空白が区切りとなる)
ge 前の単語の末尾に移動する
(空白や記号が区切りとなる)
gE
(大文字)
前の単語の末尾に移動する
(空白が区切りとなる)
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