オリジナルのviエディタでは、全く使用しないキーボードのキーがあります。 例えば、キーボード上段にあるファンクションキー(F1キー から F12キー)やカーソルキーなどです。
また、マウスにいたっては一切使用しません。
viエディタが開発された1970年代には、まだマウスは一般的ではありませんでした。 そのため、マウスを使わなくても操作できるようになっています。
また、当時はコンピュータの規格が乱立していた時代で、カーソルキーのない端末もあったそうです。 そのため、ほとんどの端末で使ええるキーのみを利用するよう設計されています。
そのような前提で設計された結果、オリジナルのviエディタで使用するキーは下図の白色のキーのみとなりました。
『マウスを使わず、キーボードにも使わないキーがある』ということは制約のように感じます。 しかし、viエディタでは、キーボードの一部のキーしか使わないことが逆に生産性の向上につながっています。
viエディタで使用するキーは、ホームポジションから手を外すことなく打てるキーがほとんどです。 そのため、タッチタイプを習得していれば画面から目をそらすことなく文書を編集することができます。
例えば、ファンクションキーの打ち込みは、タッチタイプを習得した人でも目でキーの位置を確認するでしょう。 HomeキーやEndキーについても同じです。
しかし、viエディタで使用するキーは、キーボードを見なくても打てるキーばかりです。 結果、無駄な時間を使うことがなく、効率的に作業を行うことができます。