この記事では、テキスト変更の繰り返し(再実行)について説明します。
テキスト変更の繰り返しとは、最後に実行した変更を再度実行する機能です。 この機能は、生産性を向上させるための重要な機能です。 この機能を知っているのと知らないのでは、作業効率が大きく違ってきます。 ぜひ覚えましょう。
なお、この記事では前章で作成した以下のテキストを例に操作を説明します。
- The quick brown fox jumps over the lazy dog.
- Above is an English-language pangram phrase.
最後の変更を繰り返すには、.(ピリオド) コマンドを使用します。
では実際に変更の繰り返しを行ってみましょう。
上図のように文字カーソルは文書の先頭にあると仮定して説明を始めます。
まずは、文字カーソルの位置にある単語 "The" を削除します。 すでに説明した、d コマンドで単語を削除しましょう。
キーボードから dw を入力してください。
dw
上図のように "The " が削除されます。
では、ここで変更の繰り返しを行ってみましょう。
キーボードから . を入力してください。
.
上図のように "quick " が削除されます。
再び、dw が実行されたということです。
続いて、回数指定で .(ピリオド) コマンドを実行してみましょう。
キーボードから 7. を入力してください。
7.
上図のように "brown fox jumps over the lazy dog" が削除されました。
つまり、7dw が実行されたのと等しい結果です。 このように、回数指定で繰り返すこともできます。
i コマンドや a コマンド、o コマンド等でのテキストの追加も .(ピリオド) コマンドで繰り返すことができます。 また、p コマンドでの貼り付けも繰り返せます。
ただし、exコマンドによるテキストの変更は繰り返すことはできません。 また、文字カーソルの移動や画面のスクロールも繰り返せません。
(ピリオド) コマンドで繰り返せるのは、viコマンドで実施したテキストの変更のみです。