viエディタには『モード』と呼ばれるものがあります。 モードが、他のテキストエディタには見られないviエディタの最大の特徴です。
『viエディタ入門者がすぐに挫折してしまう最大の原因がモードである』とも言われます。 モードについての知識がないままviエディタでファイルを開いてしまうと、どうしていいかわからない状態になります。
viエディタ入門者の最大の敵である『モード』について以下で説明します。
『モード』とは、言葉の通り『状態』のことを指しており、モードはいつでも好きな時に切り替えることができます。 viエディタではモードを切り替えることによって機能が切り替わります。
つまり、『何をしたいのか』により、適切なモードに切り替えて作業することになります。
viエディタのコマンドモードと入力モードについて、以下に大まかに説明します。
コマンドモードは、viエディタに命令を出すためのモードです。 コマンドモードでは、キーボードからのキー入力は命令として扱われます。
例えば、小文字の h の入力は文字カーソルを左に移動するための命令として解釈されます。 同様に、小文字の j の入力は文字カーソルを下に移動させます。
一般的なテキストエディタでれば、キーボードから h を入力すれば、文字カーソルの位置に文字の "h" が入ります。 しかし、viエディタのコマンドモードでは、文字カーソルが左に移動します。
入力モードは、その名の通り文字を入力するモードです。 入力モードでは、キーボードからのキー入力はそのまま文字入力となります。
つまり、一般的なテキストエディタと同じようにキーボードからのキー入力が文字として入力されます。
モードには、コマンドモードと入力モードの2つがあります。 それぞれのモードで機能が異なりますので、必要に応じてモードを切り替えながら文書を編集します。
コマンドモードでは、キー入力はviエディタへの命令として認識されます。 一方、入力モードではキー入力はそのまま文字として入力されます。