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ショートカットコマンド(省略コマンド)

  

ショートカットコマンド(省略コマンド)について

この記事では、『ショートカットコマンド』について説明します。

『ショートカットコマンド』とは、キー入力を省略することができるコマンドのことです。 つまり、本来ならば複数のキー入力が必要なコマンドを1つのキー入力で実行する方法です。

1文字の削除や置換のコマンド

まずは、1文字の削除や置換のコマンドについて説明します。 すでに、説明した x コマンドや X コマンドによる1文字削除、s コマンドによる文字の置換は、実はショートカットコマンドだったのです。

コマンド 機能 ショートカットコマンド
dl 文字を削除する
(文字カーソルの位置にある1文字を削除)
x
dh 文字を削除する
(文字カーソルの位置の前にある1文字を削除)
X
(大文字)
cl 文字を置換する
(文字カーソルの位置にある1文字を置換)
s

上表のように、x コマンドは dl コマンドの省略で、X コマンドは dh コマンドの省略です。 また、s コマンドは cl コマンドの省略です。

1文字を削除や置換するのに、2つもキー入力が必要では効率良く作業できません。 そのため、このように1キーで1文字を削除や置換できるような省略コマンドが用意されています。

行末までの削除や変更

続いて、行末までの削除や変更のコマンドについて説明します。

コマンド 機能 ショートカットコマンド
c$
(ドル記号)
行末までの文字を変更する C
(大文字)
d$
(ドル記号)
行末までの文字を削除する D
(大文字)

上表のように、C コマンドは c$ コマンドの省略で、D コマンドは d$ コマンドの省略です。

行末までの削除や変更は使用頻度の高いコマンドですので、このように省略コマンドが用意されています。

行全体のコピーや変更のコマンド

最後に、行全体のコピーや変更のコマンドについて説明します。

コマンド 機能 ショートカットコマンド
yy 行をコピーする
(文字カーソルのある行を1行コピー)
Y
(大文字)
cc 行を変更する
(文字カーソルのある行を1行変更)
S
(大文字)

上表のように、Y コマンドは yy コマンドの省略で、S コマンドは cc コマンドの省略です。

行全体のコピーや変更は使用頻度の高いコマンドですが、yy コマンドや cc コマンドの入力は別に面倒ではありません。 "yy" も "cc" もSHIFTキーを押さずに入力できますし、同じ文字の連続ですから、キー入力の効率が悪いということもありません。

なので、『この省略コマンドは要らないのではないかなー』と正直いつも思っています。

  
使わなくても効率良く作業できるコマンドは使わないようにしましょう。
  
なぜなら『マッピング機能』を活用するためには未使用のキーが残されている方が良いからです。
  
例えば、dw コマンドを S キーに割り当てることで、S キーの入力だけで単語を削除できるようになります。
  
  

まとめ

viコマンドでは、使用頻度の高い命令は省略コマンドが用意されています。

 
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