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文字を削除して修正

  

文字を削除して "dogs" を "dog" に訂正

では "dogs" を "dog" に訂正します。 修正方法はいくつかありますが、まずは文字を削除する方法で修正します

"dogs" から "s" を削除して "dog" にしましょう。

"s" を1文字削除

では、すでに説明した色々な移動コマンドを使って、"dogs" の "s" の位置まで文字カーソルを移動します。 忘れてしまった方は、簡単な文書の作成 > 文字カーソルの移動で復習しましょう。

文字カーソルを dogs の s の位置に移動
文字カーソルを dogs の s の位置に移動

上図のように文字カーソルを"dogs" の "s" の位置に移動します

文字カーソルの位置にある文字を削除するには、x コマンドを使います

 

では、キーボードから x を入力してください。

x
s が削除される
s が削除される

上図のように文字カーソルの位置にある文字が1文字削除されます。 つまり、一般的なテキストエディタでいえば、Deleteキーの動作と同じです

なお、x コマンドは、1文字しか削除できない命令ではありません。 x コマンドの前に数字を入力することで、繰り返し回数を指定することができます。 例えば、7x と入力することで7文字を削除することができます。

最後の変更の『取り消し』と『やり直し』

ここで、最後の変更を取り消してみましょう。 つまり、"s" の削除を取り消して、"dogs" へ戻します。

最後の変更を取り消すには、u コマンドを使います

 
  
u コマンドは "Undo" から連想して覚えましょう。

では、キーボードから u を入力してください。

u
取り消し
取り消し

上図のように"dog" が "dogs" に戻ります。 つまり、『取り消し』の機能です。

では、再度キーボードから u を入力してください。

u
やり直し
やり直し

上図のように"dogs" が "dog" 再びに変わりました。 つまり、『やり直し』の機能です。

このように、u コマンドで、編集の取り消しとやり直しを行うことができます。 ただし、同じコマンドが『取り消し』にも『やり直し』にも割り当てられています

そのため、1つ前の状態にまでしか戻すことはできません

  
Vimの拡張機能を有効にする(set nocompatible)と、u コマンドで複数の変更にまたがって元に戻すことができるようになります。
  
つまり、現在の一般的なワープロやテキストエディタのように、何段階前にも戻れます。 uuとすれば2段階前の状態に戻り、8uとすれば8段階前の状態に戻ります。
  
なお、Vimの拡張機能を有効にした(set nocompatible)場合は、やり直しはCTRL + Rに割り当てられます。
  
u コマンドで取り消し、CTRL + R コマンドでやり直しとなり、どちらも何段階でもまたがることができます。

では、再び "dogs" に戻しましょう。 キーボードから u を入力してください。

u
取り消し
取り消し

上図のように"dog" が "dogs" に戻ります

文字カーソルの位置の前にある文字を削除

続いて、文字カーソルの位置の前にある文字を削除してみましょう。 文字カーソルの位置の前とは、つまり、文字カーソルの左のことです。

文字カーソルの位置の前にある文字を削除するには、X(大文字) コマンドを使います

 

まず、任意の移動コマンドを使って、1行目の行末の .(ピリオド)まで文字カーソルを移動します。 つまり、1文字右へ移動します

文字カーソルを1行目の行末の .(ピリオド)に移動
文字カーソルを1行目の行末の .(ピリオド)に移動

上図のように文字カーソルを1行目の行末の .(ピリオド)に移動します

では、キーボードから X を入力してください。

  
X は英大文字の エックス です。
X
s が削除される
s が削除される

上図のように文字カーソルの位置の前にある文字が1文字削除されます。 つまり、一般的なテキストエディタでいえば、Back Spaceキーの動作と同じです

では、再度 "dogs" に戻しましょう。 キーボードから u を入力してください。

u
取り消し
取り消し

上図のように"dog" が "dogs" に戻ります

  
これ以降の記事でも、色々な方法で "dogs" を "dog" に訂正します。 "dog" が "dogs" に戻っていることを確認してから次の記事へ進んでください。
  
  

まとめ

x コマンドで、文字カーソルの位置にある文字を削除します。 X(大文字) コマンドでは、文字カーソルの位置の前にある文字が削除されます。

また、u コマンドで編集の取り消しとやり直しが行えます。

コマンド 説明
x 文字を削除する
(文字カーソルの位置にある1文字を削除)
X
(大文字)
文字を削除する
(文字カーソルの位置の前にある1文字を削除)
u 最後の編集の取り消し・やり直しを実行する
(押すたびに取り消しとやり直しを繰り返す)
 
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